町を歩いていると朝に夜に関係なくタクシーを見かけるのは、ほとんどのドライバーが隔日勤務という勤務体系の下で働いているからです。その名の通り1日おきに勤務するというやり方、週の半分は休みがあって楽そうですが、例えば月曜の朝7時から仕事を始めたら翌日火曜日の朝4時までといった感じで1度の勤務時間がとにかく長いのです。途中休憩時間は挟むものの19時間から21時間くらいまで、ペースがつかめるまではただ座って運転するだけとは言っても疲れて翌日は寝ているだけで休日が終わってしまうという方が多いようです。 もちろん、一般企業と同じく朝から夕方まで8時間労働でといったやり方を取っている会社もありますが、そこでは昼勤・夜勤といった形で労働時間が分けられているのです。
とにかく稼ぎたいという方は夜勤専門の働き方をしています。何しろ深夜は割増料金、それに電車やバスといった公共機関が無くなる分、需要が高まるのです。 大きな駅周辺であれば必ず、終電に乗り遅れて困っている人が見つかるでしょうから確実に客が取れます。 ただ、タクシー会社側にしてみれば、夜勤専門職を作ってしまえば乗務員の交代という手間が加わることになり稼働率が下がります。それを嫌ってあまりこの勤務体系は採用されていないのが実情です。道路の見通しも暗い夜中にばかり働くというのはドライバー側としても体力的な辛さはあります。 それよりは、待つ場所を工夫するなど効率よく客を取る方法を考えた方が儲けにつながるかもしれません。